とある諺に学ぶ合意形成 パート7 〜組織間連携編〜
はじめに
こんにちは、おおはしりきたけです!今日は7月7日クラスメソッドの設立記念日です!
設立記念といえば、私の中では「諺に学ぶ合意形成」シリーズになっております。そろそろ諺も無理やり捻出している感がありますが、書かせていただきます。 今回は、組織横断という内容で書きます。もはや合意形成あんまり関係なくなってきてますが、このシリーズは自分の中でも好きなシリーズなので、書かせていただきます。
クラスメソッドは、ここ数年で社員数が一気に増えました。グループ会社も含めると約650名以上の企業になり、私が入社した2009年が60名くらいだったので、10倍以上の社員数になりました。各事業部で事業を行うことで、事業の成長とスピード感は非常に高いですが、よくある大きなってきた組織の課題でもある「組織関連系」に課題がでてきています。これはコロナ禍でリモートワーク中心になったというのも一つの理由ではありますが、19期になり、社員数や組織も増えてきてます。組織は拡大していますが、「One Classmethod」ということで、事業の成長、スピード感は止めずに、組織間の連携も更に強化していこうという方針です。
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合意形成とは
毎回、書いていますが、合意形成とは、ステークホルダーの意見の一致を図ること。特に議論などを通じて関係者の根底にある多様な価値を顕在化させ、相互の意見の一致を図る過程のことをいう。コンセンサスともいう。握るなんていうこともありますね.
組織横断に学べる諺
同じ釜の飯を食う
意味:生活を共にしたり、同じ職場で働いたりして、苦楽を分かち合った親しい間柄のたとえ。
クラスメソッドは、様々なスキルを持っているプロフェッショナルな集団ですが、どうしても組織の枠があると、チームに閉じたり、部門に閉じたりしてしまいます。人数が多くなってくると必然的に関わる人も限定されてきますし、特にコロナ禍でリモートワークも増えより関わり方が難しくなってきているのも事実です。特に文字だけのコミュニケーションだとコンテキスト、空気感などがわからない場合もあります。私は、先週エンジニアリング統括室のメンバーと札幌オフィスで合宿をしました。その中ではじめてオフラインであるメンバーもいて、お互い体のサイズ感にビックリしたり、ガッツリ未来の話をして来ました。また、ランチを一緒に食べたり、夜の懇親会とかで雑多な話をしたり仕事以外のコミュニケーションも取れて非常に良い体験だったなと思います。
宝の持ち腐れ
意味:役に立つものを持っていながら、それを利用しないことのたとえ。
組織が異なると、隣のチームや他の部門がどの様な事をやっているのかが見えなくなります。組織自体が大きくなってくると必然的に組織のサイロ化は進んでしまうことがありますが、サイロ化が進んでしまうと、実は隣の組織が同じものを作っている事がわからないということもあります。宝の持ち腐れにならないように、社内でもよりノウハウを「共有」できる場を設け、宝を他の組織へも伝達できるようにしていく必要があります。そのためにはより、自分たちの活動なりをアウトプットして認知して貰う必要があるとともに、自分の範囲外の部分にもより目を向けて、実はこういうことをやりたかったということを発見するのも大切な活動になってきます。
案ずるより産むが易し
始める前はあれこれ心配をするものだが、実際にやってみると案外たやすくできるものだというたとえ。
組織横断の施策は、様々な方に影響があるので、緻密な制度設計が必要だと思われていますが、考えすぎると制度実現までに非常に時間がかかってしまい、その割にはそこまで影響なかったということも多々あります。クラスメソッドでは、クラスメソッドのカルチャーである「Classmethod Leadership Principle(CLP)」に、やってみるという文化があります。全社施策などを行う時はある程度の制度設計ができたら、実行してしまい、実行の中で必要な部分は変えていくということをよくやっています。
石の上にも三年
冷たい石の上でも三年座り続ければ温まるという意味から、たとえ辛くても、耐えていれば、やがて報われるということ。
組織横断は、即効性があるわけではないと思ってます。地道な活動を改善をしながら実直に進めていくことが大切だと思っています。失敗する施策も沢山あるでしょう。何でこんなことをやるんだと思われることもあるでしょう。それでも、組織横断することが大切だという強い意志を持って小さい成功を積み重ねながら組織横断を続けていきます。
鬼に金棒
意味:強いものが何かを得て、さらに強くなることのたとえ。
クラスメソッドのメンバーは、それぞれ自分の領域では既にスペシャリストです。これが他の組織とも連携できて自分のできる範囲が増え更にスキルアップしたらどうなるでしょう?私にはワクワクしかありません。 クラスメソッドは、AWSはもちろんのこと、様々な技術領域が得意なメンバーが揃っています。ここ数年ではエンジニアだけではなく様々なロールの方々も増えています。この力を組み合わせ、事業会社へのノウハウを提供していく中で、そのメンバー同士のコラボが進むようになってきたら、いよいよクラスメソッドは鬼に金棒です。
下学して上達す
意味:手近なところから学び始め、しだいに高速な道理を学び達すること
こちらは、前回も書きましたが、合意形成はスキルです!苦手な人も経験を積めば上達ができます。私もコミュニケーションが下手くそなので、仕事以外にも以下のような活動をして合意形成のスキル向上を目指しています。
- 飲み会幹事
- 難易度:★
- 社内勉強会
- 難易度:★★
- コミュニティ運営
- 難易度:★★★★★
- 自治会
- 難易度:★★★★★★★★
まとめ
- 同じ組織の人間として、頼る/頼られるの関係の幅を広げていく
- 視野を広げ、車輪の再開発を防ぐ
- 検討に時間を掛け過ぎたり、できない理由を探したりせず、まずは小さく直ぐにやってみる、そして高速に改善を繰り返す
- 効果はすぐには出ないので、実直に小さな成功体験を積み重ねる
- スペシャルなメンバーがさらなるスキルを手に入れたらハイパースペシャルになる
- 合意形成は上達する
今、組織横断が必要とされている状況なので、鉄は熱いうちに打てということで、今やる必要があります。そのためにも、全体の状況をしっかり見なが/聞きながら適宜進めていきます。